疾患・障害

腱鞘炎

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西中
西中

音楽家の技術向上には練習が欠かせませんが、練習を重ねた結果「怪我」をしてしまっては、もったいないですよね。その怪我が本番前などに起こると、とても大変です!

今回は、音楽家に多い疾患の中でも「手首」に発症しやすい「腱鞘炎」について解説したいと思います!

腱鞘炎という言葉は音楽家には馴染みが深く、聞いたことのある方が多いのでは?

その為、楽器の練習などで、手をたくさん使った後に手首が痛くなると「腱鞘炎」になったんじゃないか?と思われる方も多いかと思いますが、そもそも腱鞘炎とはなんなのでしょうか?

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、骨と筋肉を繋いでいる腱(けん)とそれを包んでいる腱鞘(けんしょう)と呼ばれる組織に炎症が生じることです。

腱や腱鞘は全身にありますが、繊細な動きを行ったり、他の部位と比較し格段と多く使う指や手首に多く発症します。

腱鞘炎の痛みや腫れは、厚く硬く肥厚し、腱鞘を通る腱にが擦れあうことで過剰な摩擦が生じ、「炎症」することによって起こります。

腱鞘炎の原因

主な原因は「使いすぎ」によるものです。

ピアノやギターをはじめとした楽器や、パソコン作業、野球やバレーなどの球技でも発症します。

その他、加齢にともない腱が弱くなり、また腱鞘の肥厚や女性の場合は、更年期以降や妊娠・出産期に、女性ホルモン「エストロゲン」のバランスが乱れでも起こります。 疾患による影響は糖尿病、人工透析、関節リウマチなど。

どのような動きで発症しやすいか

親指を伸ばす短母指伸筋腱と、親指を外側に広げる長母指外転腱を包む腱鞘で発症しやすくなっています。

つまり、

  • 親指を伸ばす
  • 親指を外側に広げる

この2つの動作の繰り返しや、過緊張によって発症しやすくなるというわけです。

楽器の種類によっては、演奏時に親指への負担が大きくなりやすくなるため、発症しやすくなるのですが、そうならない為には日頃のケアが大切になります。

早めの受診を!

腱鞘炎になったら「練習頑張った証!」と、自身の判断だけで湿布などを貼って放置していませんか?

しっかりと治療を行い、安静にすれば2〜3週間でおおむね改善すると言われていますが、放置して練習を続けるとなかなか治らずに悪化してしまう可能性もあります。

治療としては湿布などの外用鎮痛消炎薬を使ったり、ギプスで固定したりして、原因となった使い過ぎを防ぎ安静を保つ保存療法が中心です。

炎症を抑えるステロイド注射を行うこともあります。 保存療法を数ヶ月続けても改善しなかったり、再発したりする場合は、手術になることもあるため早めの受診をしましょう。

もしかして「腱鞘炎?」と思ったら、、、

練習後に痛みが出たけど、病院に行く時間もないし、本当に腱鞘炎かわからないし、、、と不安になることありますよね。

そんな時は、自分で簡単にチェックできる腱鞘炎の評価方法があります!

もちろん、このチェック方法を行なって痛みがあれば100%腱鞘炎というわけでも、逆に痛みがなかったから大丈夫!というわけでもありませんが、一つの目安にしていただければと思います。

日々のケアを忘れずに

痛みが出れば治療が必要になるわけですが、そもそも親指をたくさん使う楽器など腱鞘炎になりやすい方は、日頃から手首を休ませてあげたり、ケアすることが大切です。

方法としては、色々とありますが、親指から腕にかけてのストレッチや親指周囲マッサージを行なうと良いでしょう。

炎症が悪化すると、腱の周囲を走行する神経に刺激を与え、鋭い痛みやこわばり、しびれが走ることもあります。

パフォーマンスを維持するために、痛みの予防をしっかりと行なって、大切な手首を守ってくださいね♪

 

AK.Music Body Conditioning Academy

西中あやか

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