
楽器演奏者では頻繁に使用する「親指」。
今回は、親指の疾患である「母趾CM関節症」について解説したいと思います!
母趾CM関節症とは
母趾CMとは、親指の付け根の関節のことで、母趾CM関節症は関節の軟骨がすり減り、関節の骨膜に炎症が起きることで生じます。
進行すると軟骨であるクッション部分がすくなることで骨と骨が直接当たってしまい、痛みが強くなります。このことを変形性関節症といます。
症状
物を握ったり、指を大きく広げた際に痛みが出ることが多く、楽器を握った際や、ピアノ演奏の際に大きく指を広げた際などに痛みが出る可能性があります。
また、親指あたりが膨むある場合もあります。
母趾CM関節症の原因
- 手の使いすぎ
- 加齢
- ホルモンバランス(女性)
などから、中年以降の女性に多い疾患であることも特徴ですが、はっきりとした詳細はまだわかっていません。
検査方法

(注)写真はイメージです
患部のレントゲン検査で母趾CM関節の軟骨がすり減って、関節が狭くなっているかを確認します。
悪化すると、骨棘ができたり、亜脱臼を生じる場合もあります。
治療
基本的には「安静」です。
とはいえ、母趾は日常的にも演奏時も多く使用する関節ですので、サポーターやテーピングなどで固定することで極力負担を減らしてあげることが大切です。
痛みが強い場合は、鎮痛剤として湿布や薬など、ひどい場合はステロイドを使用します。
また、変形が進み、必要な場合は手術を行うこともありますが、演奏パフォーマンスに大きく影響する可能性があることから、医師と慎重に話し合う方が良いかもしれません。
音楽家と母趾CM関節症
手指の痛みは音楽家に多い障害ですが、「使いすぎ」によって負担をかけ過ぎた場合は、休ませてあげることが大切になりますし、そもそも手指を酷使する楽器であれば日頃からセルフマッサージやストレッチは行っていることが必須です。
関節は楽器と違って、消耗してしまっては取り返しがつきません。日々、大切にしてあげましょう!
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西中あやか
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